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[As Seen On Yahoo! JAPAN] コクヨ、割り箸を"板"に再生したオフィス家具

[As Seen On Yahoo! JAPAN] コクヨ、割り箸を"板"に再生したオフィス家具

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冒頭の写真はテーブルに近寄って撮影した写真です。何の材料から作られているかわかるでしょうか?

ヒントはタイトルにもある丸亀製麺です。まさかのうどんでしょうか?丸亀製麺は材料を提供するお店のひとつなので、他の店とも共通する、あるものが材料です。

だいぶ近寄って撮影したとはいえ、一部を見ただけではわかるはずもありませんね。他の製品も見てみましょう。

たとえば、カナダのバンクーバーの空港には同じ材料で作られたテーブルがたくさん並んでいます。

壁も同じ材料から作られています。

川崎市中原区内で今回伺ったマイクロファクトリーにある、この丸テーブルも同じ素材から作られています。

さて、それでは正解です。正解は下の写真! 使い終わった「割り箸 」です!

上の写真は、世界各地に展開するサステナブル企業「ChopValue」が、川崎市中原区に新たに設けた「マイクロファクトリー」で回収された割り箸の山です。

マイクロファクトリーとは、地元で回収した割り箸を板材や家具に加工し、地域の顧客に届けるChopValue独自の小規模工場。巨大な一括工場を持つのではなく、地域密着型で「地消地産」を実現するコンセプトで、世界中に展開しています。

ChopValueが提携した企業のひとつに丸亀製麺があり、使い終わった割り箸を回収してマイクロファクトリーで加工しています。武蔵小杉駅前にも丸亀製麺がありますが、そこでうどんを食べたあとに使った割り箸が、やがて高品質なテーブルや建材になるかもしれません。しかも、ChopValueの製品は独自技術によって耐久性も抜群。テーブルは、リペアや再仕上げを繰り返すことで、何十年も使い続けることができるそうです。

関連ニュース(Yahoo!ニュース)

丸亀製麺、使用済み割り箸を回収・再生

4月22日に正式オープンする 川崎市中原区にあるChopValueのマイクロファクトリーに一足早く伺い、日本法人代表取締役のジェームズ・ソバックさんにお話を伺いました。

 

ChopValueとは?

ChopValueは、カナダ・バンクーバー発のサステナブル企業で、年間200億本も廃棄される使用済みの割り箸を回収・再利用し、家具やインテリア製品などにアップサイクルしています。2016年に設立されて以来、廃棄物を資源に変える循環型経済モデルを推進しており、環境への負荷を減らしながら高品質でデザイン性の高い製品を生み出しています。

地域密着型ビジネスのコンセプトに基づき、ChopValueのマイクロファクトリー周辺から使用済み割り箸を回収し、製造も地域ごとのマイクロファクトリーで行われ、地元経済の活性化や雇用創出にも貢献しています。持続可能なライフスタイルを提案する先進的な企業として、世界各地に展開しています。

カナダのほかにアメリカ、イギリス、シンガポールなどに展開し、日本は9カ国めのグローバル拠点となります。2024年7月に都内に日本法人が設立され、この4月22日には川崎市内にマイクロファクトリーが正式オープンします。

 

割り箸が高品質な製品になるまで

割り箸は簡単に折れますね。ところが、マイクロファクトリーで実際に触ってみた板は、手触りが滑らかで、しっかりとした硬さがあり、元が割り箸とは思えないものでした。そこにはChopValue独自の技術があり、マイクロファクトリーでは、割り箸が一枚の板に、そして製品になるまでの工程を見ることができ、工場見学のように楽しみながら学べるようになっています。

左上にあるのは、割り箸の状態。左下は割り箸であることがまだわかる状態です。触れば、でこぼこしていました。それが右に行くと板に生まれ変わっていて、つるつるのよい手触りになっています。

それぞれの工程で、割り箸がどのように変わるのかも見学できます。

製造プロセスは以下の通りです:

  1. 割り箸を手作業で分別・整列
  2. ドイツの化学メーカー製の水性樹脂を加える
  3. 乾燥機にかける(この時点ではまだ割り箸感あり)
  4. 圧縮(機械から出た直後は非常に熱い)
  5. できあがった板を正方形にカット
  6. 複数の板を繋ぎ合わせて、テーブルやインテリア製品をつくる

ChopValueでは有害物質を含まない、水溶性樹脂を接着剤に使用しており、環境と健康にも配慮。製品は主に室内向けで、屋外利用は推奨していないとのことです。

割り箸であることがわかる工程の最初の段階
割り箸であることがわかる工程の最初の段階

 

建材として、丈夫で美しいだけじゃない体によい品質

完成した板について、建材としての特徴を伺いました。

 

Q. 建材として優れている点は?

A. 家具や建築資材として使われる板は、元の木材よりも硬く、長期間の使用に耐える強度があります。さらに、シックハウス症候群の原因となるVOCどの有害物質を一切含んでいないため、安全性も非常に高いのが特徴です。

 

ChopValueでは割り箸を「資源」と呼ぶ

ChopValueでは回収した割り箸を、捨てるものや廃棄物とは言わず「資源」と呼ぶそうです。だから、廃棄物の再生事業ではないわけです。

カナダの丸亀製麺にある資源を回収するおしゃれな箱が動画になっています。日本でも、牛乳パックなどを回収する箱をスーパーで見かけることがありますが、近いものがありますね。

ChopValueでは、割り箸回収ボックスを無料で提供するそうで、そのボックスがおしゃれなデザインなのです。この記事を読んでいる方でもしお店の方がいましたら、ChopValueへ連絡すれば割り箸回収ボックスを無料でお店に置くことができます。

割り箸に第2の人生を!
割り箸に第2の人生を!

川崎市内、たとえば武蔵小杉駅前などでイベントも多く開催されていますが、そうした場でも割り箸を回収したいと考えているそうです。もし写真の割り箸回収ボックスを見かけたら、ぜひ割り箸を入れてくださいね!

 

循環型経済を子どもたちに教えたい

ジェームズ・ソバックさんは、小中学生や高校生、そして大学生にも見学会やワークショップを通して循環型経済を教えたいと話します。

「お箸でつなぐ、循環の未来」というTシャツを着たマイクロファクトリーの方たち
「お箸でつなぐ、循環の未来」というTシャツを着たマイクロファクトリーの方たち

「割り箸って大事な資源なんです。それは大切なものです。木として何十年も経って育ったものが製品になり、そこで捨ててしまうのではなく、再生してさらに長く使うことができます」と、マイクロファクトリーの方たちも資源循環の大切さをお話しされていました。

最後に、なぜ日本が9か国めだったのか聞いてみました。割り箸は日本発祥ですし、割り箸の数も他の国より多いはずです。

A. じつはもっと早い時期に日本でマイクロファクトリーを設立しようとしていました。ところが、その時に新型コロナで、外食産業も一時閉店して、マイクロファクトリーの設立ができなくなりました。

なるほどな理由でした。街から人がいなくなった時期ですね。今回、満を持しての日本でのマイクロファクトリー設立ということです。使用済みの割り箸を「資源」と呼んでいるChopValueは、「もったいない」文化があると言われる日本に合う、循環型の未来を作る会社でした。

 

ChopValue Japan

マイクロファクトリー

川崎市中原区上小田中2丁目5-40 地図を見る

公式サイト https://chopvalue.jp/

インスタグラム https://www.instagram.com/chopvalue_japan/

お問い合わせ info@chopvalue.jp

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